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2008年04月号-2 |
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被保険者証未着は2万1227件 |
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〜後期高齢者医療制度(長寿医療制度)で厚労省調査 24日現在 |
厚生労働省は4月25日,後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に伴う24日現在での被保険者証未着件数を公表した。それによると全国集計では2万1227件で,4月9日調査時点の6万3468件(被保険者全体の0.48%)に比べ,4万2241件減った。都道府県別では,大阪府(4456件),東京都(4326件),神奈川県(1779件),愛知県(1618件)の順と大都市圏で多く,反対に長崎県の0件をはじめ山形県1件,群馬県17件,新潟県18件など地方部では少ない。全体的に減少している要因として,本人の所在を確認した上で交付していることなどが上がられている。 厚労省は,医療機関に対する被保険者証の未着者への対応として, @新しい被保険者証が交付されるまでの間,従来の被保険者証でも対応するよう配慮を依頼。その際の被保険者資格確認については,従来の被保険者証や運転免許証など,氏名・年齢・住所が確認できるものがあれば可能とする A一部負担金の割合や被保険者番号は,患者本人の同意を得た上で,広域連合に照会することにより確認可能とする を要請している。 広域連合に対しては,医療機関などからの資格確認の照会があった場合は,被保険者本人の同意を得た上で情報を提供するなど,各地方自治体の個人情報保護条例などの範囲内で可能な対応を図ること と指示した。 また,後期高齢者医療制度について26日から土曜日,日曜日も電話相談できるホットラインを開設しており,5月も10日、11日、17日、18日,24日,25日、31日に開設する。6月以降については,これらの実施状況をみて検討するとしている。 時間は午前9時から午後6時まで。ホットラインは03-3595-2224(ダイヤルイン)。
■福田首相,高齢者医療制度の周知徹底など指示
福田康夫首相は4月28日首相官邸で舛添要一厚労相と会談し,後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について国民への周知徹底など対応を強化するよう重ねて指示した。 これを受けて舛添大臣は,後期高齢者医療制度に関し,「個々の手直しはあってもスキーム(枠組み)はこれまで通りにやっていこうということだ」と記者団に語った。 福田首相の指示は与党候補が大敗した衆院山口2区の補選結果を踏まえたもので,公明党などから「敗因は後期高齢者医療制度への説明不足」との声が強いことを受けたもので,福田首相も敗因と思われる年金,後期高齢者医療制度についてしっかり対応するように」と述べ,国民への説明を十分に行うよう指示した。 関連して町村官房長官も同日の会見で「事前の説明が足りなかった面もあり,それが直撃した」と述べた。ただ,与党内からも制度の見直し論が出ていることに「仕組みそのものは何らかおかしい点はない」とし,見直しは不要との考えを強調した。 |
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2008年04月号-1 |
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広告可能な診療科名で具体例を提示 |
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〜厚労省通知 |
厚生労働省は3月31日付で,1日から施行された医療法施行令の一部改正に伴う「広告可能な診療科の改正」について,都道府県に通知した。具体的な診療科名の組合せや従来の広告可能とされてきた診療科名の経過措置,広告できる診療科数などを示している。 これまで医療機関が標榜できる診療科名は,医療法施行令で具体的名称を限定列挙していたが,1日からは @身体や臓器の名称 A患者の年齢,性別等の特性 B診療方法の名称 C患者の症状,疾患の名称 と「内科」「外科」と組み合わせる包括的に規定する方式に変更した。 また,医療機関が広告する診療科名の数については,従来は勤務する医師の数に関係なく広告できたが,今回の通知では,患者による適切な医療機関の選択を支援する観点から,医療機関に勤務する医師または歯科医師1人に対して主たる診療科名を原則2つ以内とし,診療科名の広告にあたっては,主たる診療科名を大きくするなど,他の診療科名と区別して表記することが望ましいとした。 このほか,これまで広告可能だった「神経科」「呼吸器科」「消化器科」「胃腸科」「循環器科」「皮膚泌尿器科」「性病科」「こう門科」「気管食道科」は1日以降,広告することが認められなくなったが,経過措置として,同日前から広告していた診療科名については,看板の書き換えなどを行わない限り,広告することが認められるとした。 通知の中で示された広告可能な診療科名の具体例は下記の通り。 【医科】内科,呼吸器内科,循環器内科,消化器内科,心臓内科,気管食道内科,胃腸内科,腫瘍内科,糖尿病内科,代謝内科,内分泌内科,脂質代謝内科,腎臓内科,神経内科,心療内科,感染症内科,漢方内科,老年内科,女性内科,新生児内科,性感染症内科,内視鏡内科,人工透析内科,疼痛緩和内科,ペインクリック内科,アレルギー疾患内科,内科(ペインクリニック),内科(循環器),内科(薬物療法),内科(感染症),内科(骨髄移植),外科,呼吸器外科,心臓血管外科,心臓外科,消化器外科,乳腺外科,小児外科,気管食道外科,肛門外科,整形外科,脳神経外科,形成外科,美容外科,腫瘍外科,移植外科,頭頸部外科,胸部外科,腹部外科,肝臓外科,膵臓外科,胆のう外科,食道外科,胃外科,大腸外科,内視鏡外科,ペインクリニック外科,外科(内視鏡),外科(がん),精神科,アレルギー科,リウマチ科,小児科,皮膚科,泌尿器科,産婦人科,産科,婦人科,耳鼻いんこう科,リハビリテーション科,放射線科,放射線診断科,放射線治療科,病理診断科,臨床検査科,救急科,児童精神科,老年精神科,小児眼科,小児耳鼻いんこう科,小児皮膚科,気管食道・耳鼻いんこう科,腫瘍放射線科,男性泌尿器科,神経泌尿器科,小児泌尿器科,小児科(新生児科),泌尿器科(不妊治療),泌尿器科(人工透析),産婦人科(生殖医療),美容皮膚科など 【歯科】歯科,小児歯科,矯正歯科,歯科口腔外科など
※複数の事項を組み合わせた通常考えられる診療科名 【医科】血液・腫瘍内科,糖尿病・代謝内科,小児腫瘍外科,老年心療内科,老年・呼吸器内科,女性乳腺外科,移植・内視鏡外科,消化器・移植外科,ペインクリニック整形外科,脳・血管外科,頭頸部・耳鼻いんこう科,肝臓・胆のう・脾臓外科,大腸・肛門外科,消化器内科(内視鏡),腎臓内科(人工透析),腫瘍内科(疼痛緩和),腎臓外科(臓器移植),美容皮膚科(漢方)など 【歯科】小児矯正歯科など |
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