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2016年08月号-2 |
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『30年度同時改定「これまでの動きにけじめを付ける改定に」』 |
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〜内閣官房社会保障改革担当室長の宮島氏がMMPG定例研修会で |
内閣官房社会保障改革担当室長の宮島俊彦氏は7月14日のMMPG定例研修会の講演で、平成30年度の診療報酬・介護報酬の同時改定について、「28年度を“踊り場改定”とすると、30年度はけじめを付ける改定になるだろう」と述べた。また、消費税率10%への引き上げ再延期に対し、「改定環境としては消費税を上げておいてもらった方が本当は良かった」と指摘した。 宮島氏は今回の診療報酬改定について、「医薬品価格の適正化」に伴う500億円を充てることで本体がプラス改定になったと振り返った上で、「薬価が下がっているから、どう評価するかということだが、薬価差をどう医療機関収入として考えるかが相変わらず論争のテーマとして残っている」と説明。「財務省は絶対に戻さない、医師会は戻せと言っている。決着が付いているわけでもないから、中医協でも相変わらず議論のテーマになる」などと指摘した。 30年度の同時改定については、「26、27、28(年度)と続いた改定計画のスキームは今度もあまり変わらないだろう」と指摘。26年度・28年度の診療報酬改定と27年度の介護報酬改定の主要改定事項を示した上で、「28年度を“踊り場改定”とすると、30年度はこれまでの動きにけじめを付ける改定になるだろうと思ってもらっていいが、(26〜28年度改定の)トレンドの中で動くというのは間違いないということで考えておいてください」と述べた。 宮島氏はまた消費増税の先送りについて言及し、「来年4月から消費税を上げておいてもらった方が税収は上がっただろうから、改定環境としては上げておいてもらった方が本当は良かった。消費税財源を必ず充てるということにはなっていないが、やっぱり環境的にはそうだろうということ」との考えを示した。 |
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2016年08月号-1 |
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『平均寿命が男女とも過去最高を更新』 |
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〜厚労省、 「平成 27 年簡易生命表の概況」を公表 |
厚生労働省は7月27日、「平成27年簡易生命表の概況」を公表した。それによると、平均寿命が男女とも過去最高を更新した。男性の平均寿命は80.79年となり、過去最高(平成26年の80.50年)を更新、女性の平均寿命は87.05年となり、過去最高(平成26年の86.83年)を更新している。 厚労省は国別の平均寿命について分析し、「厚労省が調査した中では、日本は男性、女性とも世界のトップクラス」とコメントしている。
■ 平均寿命の男女差は6.26年で、前年より0.07年減少 平成27年簡易生命表によると、男の平均寿命は前年と比較して男は0.29年、女は0.22年上回った。平均寿命の男女差は6.26年で、前年より0.07年減少。主な年齢の平均余命を見ると、男女とも全年齢で前年を上回っている。
■「悪性新生物」などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に 厚労省は、平均寿命の前年との差を死因別に分解。男女とも「悪性新生物」「心疾患(高血圧性を除く)」などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いていると分析している。 |
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